2015.3/6(金曜日)MS感想

テーマ「ふるさとへ帰りたい~無知からの偏見・差別~part2」

講師:徳島県ハンセン病支援協会 会長 十川勝幸


十川様のご講話は1月に続いて2回目でした。
ハンセン病、感染力の弱い「らい菌」による感染症の一つで治療薬で完全に治る病気で、治療して治った人からは感染しない。遺伝もしない。にも関わらず、「うつりやすく恐ろしい病気」と言う間違ったイメージから家族から隔離され50年~70年という年月を過ごされた方々のお話を沢山聞かせて頂きました。その回復者様の皆様は。過去を恨まない。過去は考えない。と仰る感謝の念をお持ちの方々。
その中で心に残ったのは、「地球上で一番遠い場所はふるさとです。」心が痛みました。我々、何不自由なく生活している者が、感じない当たり前の事が涙が出る位嬉しいと感じてらっしゃるようです。らい予防法が無くなって20年になりますが、理性と心の底でわかる事の違いから、今だに偏見や差別が根強く残っているようです。社会全体がハンセン病を正く知る必要があると感じました。先ず、家族に話したいと思います。十川様、有難うございました。

≪感想:岡谷泰秀≫


十川様のお話からは、ハンセン病への偏見や差別が、未だに根強く残っている現実が、ひしひしと伝わって来ました。ハンセン病に感染した方をふるさとから追い出したり、療養所でも畳一畳しかスペースを与えなかったり、人を人とも思わない扱いをするのは、正しい理解がないからです。  しかし、頭で理解しても心で理解できていないと、残酷な事ができるのです!!「ハンセン病の回復者と握手をすることができますか?」という十川様からの問いかけが、耳に残りました。
  普段どんなに上手く立ち振る舞っていても、とっさの時に取る行動で、その人の本質は分かります。私はこれまで、自分の事は棚に上げて、人の本質を敏感に感じとってしまうから、生きるのが苦しかったのだと気づきました。 倫理を学び始めて、まず自分が変わることだと、本心から気付けたので、様々な事を学び、とっさの時に人として正しい行動を取れるように訓練を積みます。 十川様、今日も貴重な話をありがとうございました。

≪感想:網千代美≫


私たちは日常生活において当たり前の幸せをみすごしがちです。毎日働ける喜び、家族と共に故郷で暮らせる喜び。ハンセン病は空気感染などする病気ではありませんし、現代では治る病気にも関わらず、無知からの偏見や外見から、自分の故郷に帰ることすら、許されない方が大勢いるとの事。病気により視力を失った方は、肌に触れる風から故郷を感じることができます。帰る望みを失った方は、死んで灰になったら、海にまいてほしい。海風に乗って故郷に帰りたい。それぐらい故郷とは尊いもの。私たちは偏見をなくする為、学ばなければなりませんし、当たり前の日々の暮らしにも感謝しなければなりません。

≪感想:砂川昌幸≫


県公務員を退職後、ボランティア活動に専念され、ハンセン病対策の取組みは凄いものです。未だ我々にも正しく理解できてない部分があったかもと悟らされた気がします。これからも元気でご活躍をされます様に。本日はありがとうございました。

≪会長一言:米田均≫