2017.10/6(金曜日)MS感想

テーマ    :    『 イタリア人経営者から見た日本経営と世界の違い 」                           
講話者    :    Maria Garrapa 株式会社 経営者 サルバトーレ マッジョ 様   

 

       
 今回イタリア人経営者の方の講話を聞いたので報告します。
日本とイタリアでは距離も離れ文化も違いがあり関心がありました。お話によると、どこの国でもどんな場所でも人間が作り出す世界なので基本的にみんな同じであると話されていました。今この日本へ来て色んなことを学び味わって過ごしているとのことで、イタリア人でも日本人でも自分の心とタフさがとても大事であるということでした。自分のしている仕事に誇りを持ち情熱をもって取り組んでおられ、たくさんの情熱を注ぐと責任感も生まれ全てがうまくいくというお話でした。お金を稼ぐというのはエネルギーを注いで積極的に活動していれば報酬として得られるもので後から必ずついてくるということでした。今の自分の置かれた環境をしっかり把握し自分の周りにあるモノをどう世界に広めていくか世の中に必要ないものはなく、世界を歩き必要な人に提供していくという考 えでした。今回のお話を聞いて捉え方は無数あり色んな考えがあってどれも正しいということを学びました。貴重な時間をありがとうございました。

≪感想:石井英登≫

 

 

 本日のサルバトーレ氏は17代つづく、伝統的なイタリア職人の家系であります。名門の17代目として育ち 地域文化として経営哲学を吸収、実家のランプ屋、料理店を経て大手のグランドシェフに転身されたのこと。
当時の勤務先会社にて社長による資金の持ち逃げがあり、倒産。
社員として苦渋をなめるものの、ただの2年という短期間にて会社の再起をなしとげ、新社長として就任、成功されました。一時は大変な時期で睡眠もとれなかったようですが、元軍属だけに体も頑健で乗り切れたとのことです。健康というものは土壇場で自分がすがるよりどころでありますから良好の状態でいたいものですね。その経験から、苦難を乗り越えてきた自分に絶対の自信と自負を感じつつも、最近に雇用した若者にハングリー精神がないと感じることもあり、現在は新規従業員に3年間の養成期間を設け、若者の人格人材養成にも力を入れているそうです。
 講話ではサルバトーレ氏の企業は従業員数1300人と伺いました。店舗数をみると20店舗程度のようですがバックヤードを含めて1店舗当たり60人以上というのは結婚式場クラスの大所帯のように思われます。全員の雇用を維持するためには労働集約高付加価値型の展開をめざしていると思いますが、つまりはサービス業で付加価値をどんどんつけて、どれだけ高い金がとれるかであります。同氏は 倒産したときに外部のスポンサーを新たに開拓することで資金問題をのりこえ、同時にシチリア島仕込みの家族経営を強力に守り抜き社員の結束を固めたことで会社の支持を固めました。
”ぼくマフィアじゃないよ”と冗談をまじえて笑っておられました。皆さん意味がおわかりでしたでしょうか。最後に”重視するのは資本ではなく、マンパワー”といわれ、だからこそ今後は 国家をこえた”産業の3国同盟”構築を目指すとのこと。ご発展をお祈り申し上げます。本日は講話をありがとうございました。

≪感想:鉄村嘉健≫

 

 

 軍隊のパイロット学校入校後に実際に戦地に行かれ、リビアで大きな怪我をされた経験をお持ちのマッジョ様。27年間日本にいらっしゃることもあり、流暢な日本語でお話頂きました。
 テーマにも「違い」とあるので、イタリアと日本の違いについて語られるのかと思いきや…同じ人間であるので大きくは変わらない…との事。ただ、自国に対する誇りとタフさが異なる、とご教示頂きました。そして、経営は「お金」は結果であり社員さんの「エネルギー」を如何に集めるかにかかっている、そのために如何に社員さんに自分の気を注いで行くかが重要と語って頂きました。世界を駆け回るマッジョ様、パワーの源を尋ねると「成し遂げる心」とお答えが…日本人より日本人らしい方でした(笑)!
 さて、今月はモーニングセミナー参加強化月間です。来週も多くの皆様のご来場、笑顔でおまちしております!!

≪会長より一言:川西弘城≫